泉質・効能
旅館大沼では2本の源泉を利用し、
皆様に提供しております。
自家源泉 大沼の湯
ナトリウム-炭酸水素塩泉(純重曹泉)
重曹成分のみが特出している純重曹泉という泉質で、全国でも数少ない貴重な泉質です。
もととなる炭酸水素イオン(陰イオン)とナトリウムイオン(陽イオン)はともに85%以上もあります。ph値は7.0で中性。肌に優しく、なめらかな肌触りの湯です。
大沼の湯は古代の植物化石層由来といわれる独特の木の香りが特長で、お湯そのものと香りの両方で心身を癒してくれます。よく温まる温泉で身体の痛みの緩和の他、美肌づくりを誘導するメタけい酸が273.2mgも含まれていますので、肌がふっくらすべすべになり、自分本来の美しい肌を取り戻したい女性などに大変人気があります。
「天女の湯」「灯りの湯」「陰の湯」「陽の湯」に利用しています。
共同源泉 唐竹の湯(通称)
ナトリウムー炭酸水素塩・塩化物泉(含食塩―重曹泉)東鳴子温泉の数軒の宿と地元の共同浴場で利用している共同源泉。色は透明で塩分を含む重曹泉となります。柔らかさを持ちつつも、きれのある入り心地で浴後に身体の軽さを感じる力のある源泉です。
自家源泉・大沼の湯とも共通しますが、重曹泉は皮膚の表面の角質層を柔らかくし皮膚や分泌物を乳化して落としてくれますので、肌がとてもきれいになります。
さらに唐竹の湯は、塩分が含まれていますので肌が塩分でコーティングされ保温効果が持続します。Ph値は7.4の若干アルカリよりの中性で、こちらも美肌を作るには最適なph値となっています。
「千人風呂」「石割の湯」離れの貸切露天風呂「母里の湯」に利用しています。
入浴の心得
- 一般的適応症
- 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え症、病後回復期、疲労回復、健康増進
- 泉質別適応症
- きりきず、やけど、慢性皮膚病
- 一般的禁忌症
- 急性疾患(特に熱のある場合)、活動性の結核、悪性腫瘍、重い心臓病、呼吸不全、腎不全、出血性疾患、高度の貧血、その他一般に病勢進行中の疾患、妊娠中(特に初期と末期)
- 泉質別禁忌症
- なし
入浴の心得
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ア)温泉療養(湯治)に関しては、
温泉について専門的知識を有する医師の指導を受けることが望ましい。
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イ)温泉療養を始める場合は、最初の数日の入浴回数を1日あたり1回程度とすること。
その後は1日当たり2回ないし3回までとすること。
- ウ)温泉療養のための必要期間は、おおむね2ないし3週間を適当とすること。
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エ)温泉療養開始後おおむね3日ないし1週間前後に
湯あたり(湯さわり又は浴湯反応)が現れることがある。
「湯あたり」の間は入浴回数を減じ、又は入浴を中止し湯あたり症状の回復を待つこと。
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オ)以上のほか、入浴には次の諸点について注意すること。
- 1)浴時間は、入浴温度により異なるが、初めは3分ないし10分程度とし、
慣れるにしたがって延長してもよい。 - 2)入浴中は、運動浴の場合は別として一般には安静を守る。
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3)入浴後は、身体に付着した温泉成分を水で洗い流さない。
(湯ただれを起こしやすい人は逆に浴後真水で身体を洗うか、温泉成分を拭き取るのがよい。) - 4)入浴後は湯冷めに注意して一定時間の安静を守る。
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5)次の疾患については、原則として高温浴(42℃以上)を禁忌とする
- い)高度の動脈硬化
- ろ)高血圧症
- は)心臓病
- 6)熱い温泉に急に入るとめまい等を起こすことがあるので十分注意をする。
- 7)食事の直前、直後の入浴は避けることが望ましい。
- 8)飲酒しての入浴は特に注意する。
- 1)浴時間は、入浴温度により異なるが、初めは3分ないし10分程度とし、