この夏当館は、ハーメルンプロジェクトという福島の放射線量の高い地域で暮らす親子の方々に一時安全な場所に身を移して、のびのびしてもらおうという企画に参加しました。
福島市、郡山市在住の親子十数名をご招待し、普段外での遊びを制限されているお子さんたちに安全な畑で土や草の中でかけまわったり、温泉でゆったりしてもらいました。
今回、こ福島の親子の方々の企画のために様々な方々が関わってくれました。
元大崎市民病院鳴子分院の整形外科担当で、鳴子の温泉を全て制覇した関口玲先生は、勤務先のいわきから駆けつけてくれ、お母さんたちに温泉についてのミニ講座を開いてくれました。
千葉、鎌倉からは、NPO法人トージバの神澤さんたち、「生意気」のアーティスト・マイケルら10名ほどがやってきて、今は使っていない建物を掃除して滞在し、畑で遊ぶ子どもたちのために竹で作った遊具や空き家をプレイランドにしてくれました。彼らは釜石で「おいしい公園」づくりも手がけています。
また仙台からは、こけしぼっこの山田泉さんがやってきて子どもたちに、ほんわかしたこけしの人形劇を披露してくれました。関わって下さったみなさん、本当にありがとうございました。
今回、福島の放射線量の高い地域で住むことを余儀なくされている方々のお話を聞いて、想像以上に不安な毎日を過ごされていることがわかりました。
引っ越しできる人はいいけど、そうもいかない。これから先何年こうした生活を続けなければならないのかと思うと、本当につらいと口々におっしゃいます。子どもたちも、花も草も含め外のものにはなるべく触れないようにと言われて暮らしているようです。今後もできる限り、こうしたお子さん達が少しでも元気に暮らせるよう里山の湯治場としてお役に立ってゆきたいと思います。
この企画では、サンフランシスコ郊外フェアファックスでギャラリーを開いている羽生礼子さんからがアメリカでこつこつ集めてくれた募金も使わせていただきました。礼子さんありがとうございます!
NPO法人トージバ http://www.toziba.net/
こけしぼっこ http://kokeshibokko.jugem.jp/
elsewhere gallery Fairfax(羽生礼子さん)
http://www.elsewhere.com/
生意気の釜石でのおいしい公園づくり模様
https://www.youtube.com/watch?v=U49KoCm11gg&feature=player_embedded