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場の研究所 清水博氏の講演会を行いました。 – 旅館大沼
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場の研究所 清水博氏の講演会を行いました。

先月、母里乃館で東大名誉教授・場の研究所 所長
清水博氏の講演会を行いました。


題名は 温泉と場ー<いのち>の居場所は生きている


清水先生のことは、以前友人の塩竈出身の写真家、
平間至さんから聞いており、それ以来是非とも清水
先生のお話しを聞きたいと念願しておりました。
(平間さんも講演会に駆けつけてくれました)


偶然、SOYSのヨガ企画を担当してくだっさっている
西城麻耶先生が場の研究所の研究員である仙台徒手医学
療法室SORA代表の本多直人先生とお知り合いで、場の研究所
の勉強会にも顔を出されているということで、奇しくもつながり
今回の講演会をお願いする運びとなったわけです。


西城先生、本多先生には貴重なご縁をいただき本当に
ありがとうございました。


先生のお話はとても深く、一言でお話しできませんが
本当にかいつまんでお話ししますと


現代社会は、競争原理が主流となっている。自然界の
生き物たちは一見弱肉強食の競争原理のようにみえるが、
実は一人勝ちはしない共存在原理で生きている。
これからは、人間も共存在の世界を目指すべきだ。
近代文明は、地球を<いのちの居場所>とする地球文明へ
と転換されなければならない。


人間だけに<いのち>があるのではなく、その居場所にも
<いのち>がある。この二重生命システムにおいて
<いのち>の世贈循環が行われなければならない。
温泉に包まれるとき、地球の世贈循環が生み出す他力により、
自己がいた競争世界の「いま、ここ」が共存在世界の
「いま、ここ」へと開かれてゆく。


というような内容のお話しをいただきました。


そもそも湯治場は観光地と違い「場」という言葉がつく時空間
です。我々は以前より、観光的な名所や楽しみの提供というより、
湯治場という場において人々がひととき日常から離れ、
お湯の力や人々とのふれあい、土地の自然によってその心身を
再生させていた歴史があります。


今回、清水先生の講演を聴き、湯治で人々が心身の再生をして
いたのは、地球との世贈循環が行われていたのだとよくわかり
ました。
また、さらに無条件に地球から与贈される温泉に対して我々
湯治場の人々は何を地球という<いのち>の居場所に与贈
するかも問われているかも考えさせられました。


清水博先生は最近、東日本大震災後の世界に向けて
「コペルニクスの鏡」という本を上梓されました。
物語仕立てで平易な表現で書かれておりますが、非常に内容の
深い今まさに私達地球に住む人間が考えなければならないことが
つめこまれた素晴らしい本です。
是非ともご一読をお勧めいたします。


「コペルニクスの鏡」清水博著 平凡社 2012/3/19
「NPO法人場の研究所」
http://www.banokenkyujo.org/



 

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